【業界別事例6選】RPA導入で業務の自動化・効率化はできるのか

RPAは業務を自動化するためのツールです。経理や総務などの事務業務をはじめ、営業やマーケティングの分野でも有効できます。 RPAを導入する際には、事例を参考にすることで効果を予測できます。RPA活用を検討しているなら、使用事例を目を通してみることをおすすめします。 この記事では金融、製造、卸売、不動産、人材、自治体の6業界のRPA活用事例を紹介します。中小企業から官公庁まで、様々な組織が使用するRPAの活用方法を知ることができる内容です。

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目次

  1. RPAによる業務自動化が注目される理由
  2. 事例1 金融業界
  3. 事例2 製造業界(メーカー)
  4. 事例3 卸売業界(商社)
  5. 事例4 不動産業界
  6. 事例5 人材業界
  7. 事例6 自治体
  8. RPAの導入をおすすめする企業の特徴

RPAによる業務自動化が注目される理由

RPAはロボットにより業務を自動化できるツールです。これまで時間がかかっていた業務を効率化・自動化できるため、多くの企業に注目されています。RPAは人手不足のような人事課題の解決にも有効です。今回紹介する6業界以外にも、建設業や製薬、小売、介護、病院、保険などの業界でも活用事例があります。

具体的なツールとしてはWinActorやUiPath、ロボパット、BizRoboなどが有名です。また、ERPやAI-OCRと連携するものもあり、海外産のRPAを導入する企業もあります。

簡単に導入でき、多くの企業が活用に成功しているからこそ、RPAは効果を期待され、注目されているのです。

事例1 金融業界

ここからはRPAの活用事例を紹介します。まずは金融業界からです。

楽天カード株式会社のRPA活用事例

■RPA導入前に抱えていた課題
楽天カード株式会社のシステム運用部門はこれまで、カード決済システムからログを抽出し、データ加工し、分析作業を行うという煩雑な作業を担っていました。これはサービス維持のために必要な工程で、数にして200種類に及ぶ作業でした。

中には一方のExcelファイル上にあるデータを、もう1つのExcelファイルに転記するというような単純作業もあり、仕方なく人が手作業で対応していました。

■導入したRPAツール
そのような状態にあった楽天カード株式会社のシステム運用部門が導入したのはWinActorでした。WinActorはNTTグループでの研究された技術とノウハウが詰まった、業務効率を支援するソフトウェア型RPAツールです。

■RPAツールによってどんな改善が得られたか
結果として、作業時間は1/4に短縮。単純作業にかかる労働時間は大幅に軽減しました。また従来は取り扱う情報のすべてを網羅できていなかったデータ分析も、RPA導入により全てのログでデータ分析が可能に。作業時間が軽減しただけでなく、より詳細で実用的なデータ分析が実現しました。

金融業界では多くの企業が膨大な顧客情報を取り扱っています。それらの管理・分析は煩雑になりやすく、人的コストの肥大化を招きます。そのような金融業界において、RPAは膨大な処理を自動化しつつ、データ活用を推進します。RPAをうまく活用することで、多くの企業は業務効率化を実現できます。

通常、反復作業や単純作業を自動化するためのシステム開発業務は簡単ではありません。しかし、RPAであれば、各企業が自社に合うようにツールをアレンジし、活用することができます。楽天カード株式会社のように、膨大なデータの処理業務に課題を抱えているという企業はRPAツールの導入・活用を検討してみてください。

<参考>
WinActor®導入事例【楽天カード株式会社】楽天カードがWinActorを導入。RPAで未来トレンドを手に入れた?

事例2 製造業界(メーカー)

次に製造業界のRPA活用事例を紹介します。

JFEスチール株式会社のRPA活用事例

■RPA導入前に抱えていた課題
JFEスチール株式会社は煩雑かつ限られた期間内での対応が求められる業務に課題を抱えていました。その業務とは、海外総務部門における下記2つの業務でした。

・拠点経費の収集で毎月発生する経費処理
・拠点予算のとりまとめで年2回発生する拠点の予算集計処理

どちらの処理も手がかかる定型業務として、担当者の頭を悩ませるものでした。決算期間中の限られた時間で対応しなければならないということで、負荷のかかる業務でもありました。

このような状態を解決するために選ばれたのが、RPAツールでした。

■導入したRPAツール
導入されたのはUiPathというRPAツールでした。UiPathは自動化したいプロセスを実現するソフトウェアロボットを提供するRPAツールです。定型作業にRPAを活用し、業務効率化を実現します。

■RPAツールによってどんな改善が得られたか
導入効果としては、2400時間かかっていた作業が1/4の600時間にまで省略されました。1800時間にものぼる削減時間は他の業務の対応にあてられるようになりました。

また、効果は作業時間の軽減だけではありません。作業を自動化したことにより、作業のミスがなくなったことも大きな成果です。さらに、これまで時間に迫られる対応を担当してきた社員は作業の精神的な重圧から解放されました。

RPA導入を推進したことで、ワークスタイルの変革も実行されたといいます。定型作業を自動化したことで、労働の質が高まり、ワークライフバランスの実現を目指すこともできると同社は考えています。

今後は海外総務部門での実績を社内展開し、全社でRPA導入を進めていきたいということです。

<参考>
定型的な作業のRPA化を通じて、創造的な業務を行う時間を創出「労働の質の向上」を通じて、ワークスタイル変革を推進

事例3 卸売業界(商社)

次に卸売業界のRPA活用事例を紹介します。

三井物産株式会社のRPA活用事例

■RPA導入前に抱えていた課題
三井物産株式会社は三井グループの総合商社として、多角的なビジネス展開を行っています。「攻めのIT経営」に取り組む同社では、定型作業の効率化のためにRPA導入を決定しました。背景には下記のような課題があったといいます。

・手作業での定型作業の多さ
・入力ミスや入力後の確認作業の煩雑さ
・作業担当者の業務負荷

様々な定型業務と、それに伴うマイナス要素を解決するためにRPAの活用を決めました。

■導入したRPAツール
三井物産株式会社が導入したのはWinActorでした。WinActorはNTTグループでの研究された技術とノウハウが詰まった、業務効率を支援するソフトウェア型RPAツールです。三井物産株式会社はWinActorの導入により、上記3つの課題解決を目指しました。

■RPAツールによってどんな改善が得られたか
導入効果としては、130時間の入力作業が30時間に短縮。自動化されたことで、入力ミスがなくなり、担当者は業務に伴うプレッシャーからも解放されました。軽減された業務時間は他の業務に対応できる時間となり、RPAを活用している以外の業務での改善も実現しました。

このようなWinActorの効果は働き方改革にもつながっています。

今回の導入成功を受け、同社はグループ内でのWinActor導入を展開していく予定です。RPAを人を減らすためのツールではなく、時間を生み出すためのツールとして活用し「攻めのIT経営」を実践していくといいます。

今後も同社の業務改善にはRPAが大きな役割を担っていきそうです。

<参考>
WinActor®導入事例【三井物産株式会社】入力作業が年間130時間から30時間に短縮 定型作業のRPA化で”攻めのIT経営”を実践

事例4 不動産業界

次に不動産業界のRPA活用事例を紹介します。

株式会社ウイングコーポレーションのRPA活用事例

■RPA導入前に抱えていた課題
株式会社ウイングコーポレーションは中古マンション売買を専門に扱う不動産会社です。RPA導入前は営業活動が属人的になりがちで、情報共有に課題を抱えていました。お客様の動向や物件希望を共有できれば、より有効な営業活動ができると考え、RPA活用の検討をスタートしました。RPA導入によって目指したのは下記課題の解決です。

・営業活動の属人化を排除、個人差のある口頭説明を見直したい
・お客様のニーズの詳細な把握(Webサイトやメルマガに対する反響)
・各種ポータルサイト対応業務の手間軽減

業務効率化に加え、顧客対応の質を向上するために、RPAの活用を決めました。

■導入したRPAツール
株式会社ウイングコーポレーションが導入したのは、不動産コボットfor追客でした。不動産コボットfor追客は業務効率化RPAツール「コボット」の売買仲介会社向けサービスです。不動産業界に特化した追客RPAツールで、お客様を⾃動で追客し、ニーズを的確に把握します。

■RPAツールによってどんな改善が得られたか
不動産コボットfor追客によって得られた最も大きな効果はお客様のニーズ把握です。Webサイトやメルマガに対する反応を追客・集約でき、それぞれのお客様の反応に合わせたアプローチが可能になりました。

また、各種ポータルサイトでの反応も不動産コボットfor追客で集約。これまでそれぞれのサイトを訪れ確認していた手間が大幅に軽減されました。不動産に特化したRPA を導入・活用することで、業務効率化以上の効果が得られました。

<参考>
お客様の潜在ニーズをMAで可視化することでニーズにあった提案実現が可能なり、より質の高い営業が可能となった

事例5 人材業界

次に人材業界のRPA活用事例を紹介します。

株式会社フルキャストホールディングスのRPA活用事例

■RPA導入前に抱えていた課題
株式会社フルキャストホールディングスは、人材派遣や人材紹介サービスを展開する人材会社です。RPAツールを導入したのは同社の情報システム部。RPA導入は毎日人の手で行う入力作業などの非効率な業務フローに課題を感じていたためでした。

RPA導入にあたり、課題解決できるかという点に加えて、その操作性にも注目しました。そこには、将来的には情報システム部ではなく現場主体で自動化を推進できるほうがいいという考えがあったといいます。
結果として選んだのは専門的な知識のない人も使える操作性のRPAツールでした。

■導入したRPAツール
株式会社フルキャストホールディングスが導入したのは、Robo-Patでした。Robo-Patは現場での利⽤に特化したRPAとして設計されたツールです。専門知識がない人でも実感できる使いやすさにこだわったRPAツールとして、多くの企業に導入されています。

■RPAツールによってどんな改善が得られたか
4件の業務で工数削減を実現。それぞれの削減時間は月間で40時間~300時間。集約するととても大きな効果となりました。

特に300時間の削減となった「コンタクト履歴入力業務」でのインパクトは大きなものでした。具体的には、同業務は情報登録催促メールの送信先情報について、送信日時の登録・ステータス更新を管理システムに入力するというものです。

対象件数が数百単位にのぼる作業をすべて手作業で行っていたため、1ヶ月に300時間がかかっていました。その工程をRobo-Patによって完全自動化。スケジューラーで夜間にすべての業務が自動で行われるようになりました。

その結果、データ入力業務で手一杯になっていたアルバイトスタッフが、他の業務に対応できるようになり、労働生産性が格段に高まりました。

<参考>
会社全体で月500時間の工数削減に成功!

事例6 自治体

次に自治体のRPA活用事例を紹介します。

茨城県つくば市のRPA活用事例

■RPA導入前に抱えていた課題
茨城県つくば市は、IT活用や先進的な取り組みに積極的な自治体です。しかし、RPA導入前は同市役所の業務には、単純で膨大な定型業務に多くの時間をとられているという課題がありました。

中でも確定申告の税務処理は、多くの時間外労働が発生する原因となっていたといいます。同市は作業時間の短縮・効率化と、ミスのない正確な処理を目指して、RPA導入の検討をスタートしました。

まずRPAの活用対象業務となったのは、市民税課の新規事業者登録や電子申告の印刷作業を含む5業務と、市民窓口課の異動届受理通知業務でした。

■導入したRPAツール
茨城県つくば市が導入したのはWinActorでした。WinActorはNTTグループでの研究された技術とノウハウが詰まった、業務効率を支援するソフトウェア型RPAツールです。

■RPAツールによってどんな改善が得られたか
RPA導入の結果は大きな効果を実感できるものでした。5業務にRPAを活用した茨城県つくば市市民税課は3ヶ月で110時間以上の時間削減に成功しました。また、異動届受理通知業務でのRPA活用を実施した市民窓口課は3ヶ月で20時間以上の削減を達成。ともに現場で大きな成果を実感でき、業務の効率化・職員の労働環境改善につながりました。

RPAによって、導入前に決定した合計6業務全体で、約80%の時間削減効果が得られました。このような事例により、RPAが公共団体と公務員にとっても助けとなるツールであることがわかりました。茨城県つくば市は地方自治体ではじめてRPAを活用し、その他の自治体の先駆けとなりました。

<参考>
これまでの共同研究一覧|つくば市公式ウェブサイト
自治体で全国初:RPAで働き方改革。対象業務で約8割の時間削減

RPAの導入をおすすめする企業の特徴

RPAの事例紹介、いかがでしたか。最後に、RPA導入をおすすめする企業の特徴をまとめます。

人件費を削減したい企業

経理や人事などの事務系職種は多くの企業にとってコスト部門です。そのような部署の業務を軽減することで、人件費を削減したいと考える企業にとって、RPAは有効なツールです。反復業務に人件費がかかっている企業はRPAを活用することで、その課題を解決できます。

人手不足を解消したい企業

建設や製造の現場では人手不足が深刻です。RPAによって単純作業を自動化することで、業務時間を軽減し、軽減された時間を別の業務にあてることができます。人手集めに悩む企業はRPAで業務を自動化することで、余裕の生まれた人員に別の業務を任せ、RPAを直接活用していない業務でも効果を実感できます。

業務効率をアップさせたい企業

事務業務の業務効率は既存のやり方を見直すことで大きく改善される可能性があります。人の手で正確性・速度をあげることが難しい事務業務に関してはRPAに任せることで、効率化を実現できます。煩雑な事務業務を改善し、業務効率をアップさせたい企業にとって、RPAは有効なツールです。

 

RPAは多くの企業にとって業務効率化につながる有効なツールです。一方で新たなツールを導入する際には失敗したくないという本音があるものです。RPA導入前には各業界の事例をしっかり参考することをおすすめします。また、導入するRPAツールは動画などのデモを見て、決められるツールが安心です。

導入前には情報収集をしっかり行い、自社の業務に合ったRPAツールを選んでください。

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