ロボのメリットと人のメリット

RPAで効率化できる理由として、ロボのメリット5つと、ロボよりも人が対応するメリットを4つ紹介します。

ロボのメリット

1.人よりスピーディ

RPAのロボは、人と比較して作業が早くなるのが特徴です。RPAは24時間稼働できるので、勤務外にも作業が可能。同じ作業の場合、人とロボではロボの方が速いので、時間削減に繋がった事例も多いです。

2.単純作業を高精度に

RPAは、ロボが単純作業を職人のようにこなします。人は思いがけずミスをすることがありますが、RPAのロボは高精度の作業が可能です。また、人は週40時間(8時間×5日)ですが、RPAは週168時間(24時間×7日)稼働します。

3.退職リスクがない

属人化している業務は、担当者が退職したら困るでしょう。ロボは、RPAツールを解約しない限り大丈夫。退職リスクを予防します。定期的にRPAで自動化して、業務を属人化しない工夫も必要です。

4.マネジメント不要

RPAは常に一定のパフォーマンスを発揮します。ロボに感情はないので、モチベーションの上下もありません。人はメンタルケアが欠かせませんが、ロボには不要です。

5.コスト管理がラク

人は成果に応じた報酬が必要ですが、ロボは不要。コスト管理も簡略化できます。また、人材教育は長時間かかるところ、RPAは一度ロボを作成後は複製できます。コストや時間を軽減し、管理しやすい点がロボのメリットです。

人のメリット

1.イレギュラーに対応可能

人は状況に応じた判断、イレギュラー対応ができます。RPAはマニュアル化された作業をロボが行い、一定の動きをするため、イレギュラーで動作が止まるという特性があります。

2.クリエイティブな作業ができる

RPAはマニュアル通りの対応しかできない一方、人は考えて判断できるので、クリエイティブな作業に向いています。RPAに単純作業を任せ、人はコア業務を行うなど、人とRPAを組み合わせて生産性を向上しましょう。

3.複雑な判断処理が可能

RPAは判断を伴う作業は苦手ですが、人は複雑な判断処理ができます。複雑な作業をロボがするためには、複雑にロボ作成する必要があり、RPA導入のハードルが上がります。ロボと人で作業を分けることが重要です。

4.コミュニケーションがとれる

人はロボとは違い、コミュニケーションができます。ロボはルール通りに淡々と作業をしますが、人は感情などをくみ取れるので、ロボにはないメリットでしょう。

RPA導入が失敗する理由

RPA導入に成功する企業がある一方、使いこなせず失敗する事例も。RPA導入が失敗する理由を4つ説明します。

人の作業をそのままロボ化してしまうから

RPAは「コピーする」「保存する」など、動作をロボに記憶させます。人の作業をそのままロボ化せず、ロボに合わせて業務の仕組みや工程の見直しが重要です。

操作で見ずに業務で考えてるから

業務にこだわり、実際の操作をイメージできていない事例も。業務ではなく操作で考えると、RPA導入が成功しやすいです。業務と操作の具体例は下記です。
【業務】

  • 顧客管理
  • 請求書の作成
  • 経費精算
  • 勤怠チェック

【操作】

  • ファイルのダウンロード
  • ファイルを開く
  • 別のファイルに数値をコピー
  • 名前を付けて保存
  • ファイル移動
  • 完了通知

RPAを入れたら自動化できると思っているから

RPA導入で、全作業を自動化・ロボ化はできません。RPAは単純作業に向いているので、複雑な作業は人が対応した方がスムーズ。最初からRPAで全プロセスを自動化することは難しいので、段階的にロボを活用させる作業を増やしましょう。

RPAは最初は止まるという理解をしていないから

RPAのロボットとは、トライ&エラーで最適化させる特徴があります。最初はエラーが出てロボが止まることがありますが、焦らずに理由を考えて対応しましょう。課題やロードマップに合わせ、少しずつベストなロボット作成を行い、RPA導入を成功させてください。

RPA成功のための心構え

RPA導入を進めるうえで、大切な心構えを3つ紹介します。RPA導入時の参考にしてみてください。

業務に対してどういうパソコン操作をするか理解している

RPAではパソコン操作を、ロボが自動化します。RPAに最適化できる操作であるかを確認し、ロボに任せるためのシナリオを作成しましょう。操作の理解が不十分なままロボ作成やシナリオ開発を行うと、エラーが発生しやすくなります。

RPAを入れたらすべてを自動化できると思わない

全てをRPAで自動化するのではなく、ロボと人のメリットやデメリットを考慮しながら、適材適所でRPA運用化を考えましょう。ますは現場の課題を抽出し、どのような作業にRPAを活用できそうか、作業単位で考えることがポイントです。

最初は止まるもの、と割り切る

RPAのロボ化とは、現場に合わせてロボを微調整することで効果を発揮します。そのため、最初はエラーが出て止まっても大丈夫。RPAの導入目的や改善したい業務を明確に、操作を理解している人が主導となってロボ作成を進めましょう。

初心者向けRPAツール「RoboTANGO(ロボタンゴ)」

RPA導入を目指すけれど、ロボティクスは難しそうという方へ向け、初心者の導入事例の多いRPAツール「RoboTANGO」を紹介します。

複数のパソコンで利用できる

フローティングライセンスのRPAツールで、1つのライセンスを切り替えて複数端末で利用できます。離れた拠点や部署間でも導入事例があり、コスト削減にも効果的。ただし、1つのライセンスを同時利用できないので注意してくだい。

録画機能でロボ作成

録画機能の活用で、プログラミングやIT開発の知識が不要なRPAです。業務をパソコンで操作するだけで、簡単にロボ作成ができるのでわかりやすく、ソフトウェアやアプリケーションも選びません。

価格は1ライセンス5万円で、最低利用期間1ヶ月から。フリートライアル、セミナーもあるので、RPA導入を検討する企業は試してみてはいかがでしょうか。現場部門向けRPAは「Robo-Pat(ロボパット)」もあるので、迷う方はオペレータに相談してみてください。