この記事を書いた人
スターティアに営業として入社後、同年グループ会社のスターティアラボにて約300社のホームページのコンサルティングを担当。
2018年事業部の分社化によりMtame(エムタメ)に転籍。2019年よりスターティアレイズにてマーケティングに従事。
OCRとは?
OCRは「Optical Character Recognition/Reader(光学文字認識)」の略で、スキャナやデジタルカメラで手書きや印刷された文字を読み取って文字データに変換できる技術です。
近年ではOCRにAIを搭載した「AI-OCR」が業務に活用されています。AIとOCRの組み合わせにより、スキャニングで文字を認識するだけでなく、AIに認識の誤りを学習させて精度を高めたり、自由なフォーマットで手書きの文字だけを読み取ったり、RPAと連携してデータ入力などの単純作業の自動化が可能になったりします。
受発注伝票入力などの業務を人間に代わってAI-OCRとRPAツールで自動化すれば、限られた人員で作業を効率化できるでしょう。また紙ベースで保存していた書類やマニュアルもAI-OCRの活用で簡単にデータ化できます。
具体的なAI-OCRツールを挙げれば、AI inside株式会社が提供する「DX Suite」があります。DX Suiteは書類のデータ化だけでなく、複数のアプリとの連携に対応しているので、さまざまな場面で業務の効率化に役立つでしょう。DX Suiteの導入を検討の際は、運用サポートまでしてもらえる認定パートナーに問い合わせしてみましょう。
その他にも、OCRを使った多数のツールが開発されています。FAXやスキャナに対応した株式会社ハンモックのOCRソフト「TeleForm」やキヤノンITソリューションズ株式会社のクラウド型AI-OCR「CaptureBrain」は注文書などデータ入力業務を効率化します。またアドバンステクノロジ株式会社が提供するRPAツール「WinActor」のOCR機能「WinActorEye」では、検索条件を設定することにより目的のアイコンやUIの特定も可能です。
コロナ禍の外出自粛期間中、中小企業でもテレワークが浸透してきました。さらに働き方改革で業務の効率化が求められる中、AI-OCRの活用は今後もさらに拡大していくでしょう。
OCRセミナーはどんなものがある?
OCRのセミナーは、「OCRとは?」といった基礎的な内容から、AIやRPAなどを組み合わせた技術の提案まで、さまざまなテーマで開催されています。
2020年、2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンラインで開催されるOCRセミナーも増えてきました。オンラインセミナーは場所を選ばずウェブ環境があれば視聴できるので、当面の間は集合型セミナーへの参加は控えたいという方や、遠方に住んでいる方も気軽に参加できます。無料のOCRセミナーも多数開催されていますので、業界や導入目的に合わせて、セミナーに参加してみましょう。
■セミナー情報.COM
「セミナー情報.COM」は、全国のビジネス・コミュニケーション・投資・起業などのセミナーを掲載するサイトです。口コミや評価からも検索ができます。
セミナー開催地や開催期間、参加費の有無、カテゴリーを絞り込んで検索できるので、自社のニーズに合った無料のセミナーも簡単に見つかります。
URL: https://www.seminarjyoho.com/
■connpass
「connpass」は、エンジニアをつなぐ IT勉強会支援プラットフォームとして、ITに特化したセミナーを掲載しています。
セミナーなどの単発イベントだけでなく、コミュニティの運用にも利用されているのが特徴です。メンバーになっているグループでイベントが開催されると、メールやプッシュ通知が届きます。また、参加予定イベントの前日にはリマインドメールが届くので、興味のあるイベントを見逃しません。
定員を超えたイベントでも補欠者として申し込みができ、キャンセルが出た場合に申し込み順で補欠者が参加者に繰り上がるので、興味があるイベントは定員に達していても補欠者として申し込んでおくのがおすすめです。connpassの利用ガイドには機能やFAQ(よくある質問)など、利用する上で出てくる疑問に対する答えがまとまっているので初めて利用する方も使いやすいでしょう。ウェブサイトには、プライバシーポリシーやCookieについてもきちんと掲載されているので安心して利用できます。
URL: https://connpass.com/
■こくちーずプロ
「こくちーずプロ」は、幅広いセミナーを掲載しており、開催場所や開催日など、細かい条件で絞り込んで検索ができます。セミナーの形態を「オフライン」と「オンライン」で指定して検索できるので、集合型セミナーではなくオンラインセミナーを探したいときに便利です。また、レビューを投稿したり、参考にしたりもできます。
会員登録後にアカウント設定ページの「おすすめイベント設定」で興味のあるジャンルや行きたいイベントのエリアを都道府県別に設定しておけば、ユーザーの興味にマッチしたイベント情報をメールやマイページで受け取れるようになります。近くで開催されるイベント情報を見落とさないように、ぜひおすすめイベント設定をしておきましょう。イベント内容に疑問がある場合は、イベントページの「お問合せ」ボタンから主催者に直接問い合わせることも可能です。
URL: https://www.kokuchpro.com/
■ビジネス+IT
「ビジネス+IT」は、ITと経営の融合でビジネスの課題を解決することをコンセプトに、ITと経営を軸としたイベントやセミナーを掲載しています。
イベントやセミナーの検索は、開催地域と開催日時の他に「オンライン」「無料」「注目」「展示」「有料」の種別で絞り込めるので、ニーズにあったイベントがすぐに見つかるでしょう。
URL: https://www.sbbit.jp/eventinfo/
■週刊BCN+
「週刊BCN+」はIT業界の専門紙で、業界の動向やトレンドを反映したセミナーを多数掲載しています。テーマと開催月、地域を指定してセミナーを検索が可能です。受講料が「有料」か「無料」で絞り込んで検索できるので、無料で受講できるセミナーも簡単に探せるでしょう。
週刊BCNのウェブサイトはIT業界のニュースやIT企業の取り組みを紹介するコンテンツも豊富です。セミナー情報以外にも、業界のトレンドに関する情報収集にも役立ちます。
URL: https://www.weeklybcn.com/connect/seminar/
■セミナーひろば
「セミナーひろば」は、不動産や金融、ビジネススキルなど全国の人気セミナー情報を検索できます。
無料で会員登録すれば、人気投資家や著名人のセミナーに気軽に参加が可能です。また、セミナーやイベント情報以外にキャリアアップのための情報も提供しています。
URL: https://seminar-hiroba.com/
はじめてOCRセミナーに参加するときの準備
参加するOCRセミナーを決めたら、セミナーで得たノウハウやナレッジを有効活用できるように、事前準備を行ことが重要です。
■OCRセミナーへの参加目的を明確にする
セミナーに参加することで、何を学びたいのかを明確にしておきましょう。目的を定めておくことで、内容により集中できるだけではなく、得たい情報にたどり着きやすくなります。
またOCRセミナーと一言で言っても、さまざまな内容のセミナーがあります。例えば、OCRを導入するために情報収集をしている段階では、OCRで何ができるのかが分かるAI-導入事例や活用方法、失敗例を元にした成功のポイントなどを紹介するセミナーを選ぶと良いでしょう。
しかし、すでにOCRを導入することが決まっている場合は、具体的に自社の課題を解決できるかどうかを判断できるセミナーに参加した方が有益な情報が得られます。特にRPAと連携してAI-OCRを活用したい場合は、実際にAI-OCRツールを操作できるハンズオンセミナーに参加しておくと、具体的な使い方が分かり導入後もスムーズに使いこなせるでしょう。
セミナーに参加する目的を明確にして、目的にあった情報が得られるセミナーを選択しましょう。
■OCRの関連書籍・サイトに目を通す
セミナー内容に関連する書籍やサイトに目を通して予習しておくことも重要です。
事前の知識がなければ、セミナーの内容についていけない可能性があります。また、話を受け身で聞いているだけでは、きちんと理解することは難しいです。
セミナーに関連する情報を予習する中で、疑問点をメモしたり仮設を立てたりすると、当日の内容理解がスムーズになり、効果的な学習につながります。
OCRセミナー当日の参加姿勢
いよいよセミナー当日になったら、なんとなく参加するのではなく、有意義な時間を過ごせるように工夫しましょう。
■参加目的を意識する
セミナー参加の目的は、悩みや疑問を解消することです。事前に設定した目的を達成できるよう、集中して話を聞きましょう。
事前にセミナーで何を知りたいのかを明確にしておくと、セミナー中にその疑問を解消しようと、より集中して話を聞けるようになるので、得られる情報量も増えます。
参加目的以外にも、業務に活用できるポイントを見つけるなど、積極的な姿勢も大切です。
■疑問点や仮説を確かめる
セミナー中は、事前にメモしておいた疑問点や自分の仮説とすり合わせをします。これらを意識することで情報整理ができ、内容がより身に付くでしょう。
セミナーに参加する前に具体的な質問を用意しておくと、話を聞きながら答えを探せるのでおすすめです。セミナー中に疑問が解消できなかった場合は、質疑応答の時間や休憩時間に直接講師に質問して疑問を解消するようにしましょう。
セミナー終了後こそチャンス
セミナー終了後は、講師や参加者と交流できるチャンスです。すぐに会場を後にするのではなく積極的に行動して、良質な情報を得られるよう努めましょう。
■講師に質問をする
質疑応答の時間で聞けなかった質問や、さらなる疑問点などがあれば講師に質問ができます。感想を伝えても良いでしょう。
質問をする際は講師や他の参加者にも配慮し、質問の要点を整理して的確な内容となるよう心がけることが大切です。講師との対話は理解をより深めることにつながるので、講師への質問は積極的に行いましょう。
■名刺交換をする
セミナーは講師や参加者と名刺交換を行うことで、人脈を広げることが可能です。
同じテーマに興味を持つ参加者は、さまざまな業界から集まっている場合もあります。そのため、新しいアイディアが得られたり、新しく人やセミナーを紹介してもらえたりすることもあるかもしれません。また講師と名刺交換をすれば、その分野のスペシャリストとつながりを持てます。
セミナー開始前や終了後、懇親会の時間に名刺交換をして、ネットワークを広げると良いでしょう。
■社内でOCRの情報共有する
セミナー終了後には、学んだ情報を社内で共有しましょう。セミナーは参加して終了ではなく、参加後に社内で情報を共有し、学んだことを実践することが重要です。
セミナーの内容を見直して整理することで記憶が定着したり、人に伝えることで学びを深めたりすることができます。また情報を共有することで、セミナーに参加していない社員からも、新しい発想が出てくるかもしれません。
情報を共有して会社全体で取り組めば、さらなる業務の効率化も期待できるでしょう。
■学びを行動に移す
セミナーで情報を得たら、行動に移さなければ参加した意味がありません。さっそく行動に移して、ノウハウやナレッジを活用し、振り返りを行うと良いでしょう。
セミナーで学んだことを実践してみて、新たな課題や悩みが出てくるかもしれません。そのような時は、さらに詳しい情報を求めて、他のセミナーに参加したり、より専門的な情報収集を行ったりすることも有効です。
まとめ
OCRはデータ入力作業や文書管理の効率化に役立ちます。さらに、AI-OCRとRPAや他のツールと組み合わせることで、幅広い業務の自動化も可能です。まずは自社でどのようにOCRを活用できるか、情報収取をしてみましょう。
OCR導入時の情報取集には、セミナーへの参加が近道です。自社の業界やテーマに合ったセミナーを見つけたら、参加目的を明確にして関連書籍やサイトに目を通すなど、事前準備を行うことが大切です。
セミナー当日は、参加目的を意識して疑問点を解消するよう努めたり、講師や参加者と交流したりすることで、より有意義な時間を過ごすことができます。さらにセミナーで学んだ内容は社内で共有し、自らも行動に移すなど、積極的に活用していきましょう。
無料のオンラインセミナーなども多数開催されていますので、OCRセミナーを探せるウェブサイトを活用して、自社の導入目的に合うセミナーに参加してみてください。そして、本記事で紹介したポイントを押さえて事前準備をしてセミナーに参加すれば、有意義な時間が過ごせるでしょう。