人間に代わって働いてくれる?!デジタルレイバーとは何か?

近年、RPAやAIなどと並び、よく耳にするようになった「デジタルレイバー」という言葉。導入企業は増えつつあるものの、バックオフィス系業務で力を発揮することが多いため、外から見た時にはその働きやメリットをイメージしにくいことも事実です。今回はそんなデジタルレイバーについて取り上げます。デジタルレイバーとは一体何なのか。導入することで人の仕事がどう変わるのかを説明します。

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知識

目次

  1. デジタルレイバーとは
  2. RPAとAIとデジタルレイバーの違い
  3. デジタルレイバーの導入事例
  4. デジタルレイバーの導入によって働き方は変わるのか
  5. まとめ

デジタルレイバーとは

一言で説明すると、デジタルレイバーは「業務支援システム・ソフトウェアを擬人化して捉えたもの」です。定型タスクやルーティンワークを自動化するシステム・ソフトウェアを、仮想労働者(=デジタルレイバー)として扱うことで、人間の代わりに働く存在として具体的なイメージを持つことができるようになります。

たとえば、webサイトからの問い合わせに対して、そこに含まれるキーワードから自動返信を行うシステムがあるとします。これを「デジタルレイバーが人間の代わりに、問い合わせ対応をしてくれる」と捉えるのです。

デジタルレイバーには労働時間の制限がないため、1人で24時間、つまり1日8時間労働の人間3人分の仕事をする存在だと言い換えられます。このようにこれまで人間が行ってきた定型タスクやルーティンワークを代わりに行ってくれるのがデジタルレイバーなのです。

RPAとAIとデジタルレイバーの違い

次に、デジタルレイバーとともに耳にする機会の多いRPAやAIという言葉の意味と、それぞれの違いについて説明します。

RPAはRobotic Process Automationの頭文字をとったもので、大きくはデジタルレイバーと同じ役割を果たすものを意味する言葉です。デジタルレイバーのことを、「業務支援システム・ソフトウェアを擬人化して捉えたもの」と説明しましたが、RPAは業務の自動化自体を指して使われます

つまり、細かくわけると「業務支援システム・ソフトウェアを使って業務を自動化することがRPA」で、「そのシステム・ソフトウェアに対してある程度のルールを組み込んでおき、判断基準を学習し、人が対応しなくてはいけないような幅広い業務に対応できるシステムまでを含めたのがデジタルレイバー」なのです。

AI(人工知能)に関しては幅広い分野で用いられていますが、デジタルレイバーやRPAとともに用いられるAIは、とくに「学習機能」を意味します。

業務支援システム・ソフトウェアが人間の作ったプログラムに従ってひたすら同じ処理を行うのか。それとも、データを蓄積して自ら処理を最適化するのか。AIが搭載されていれば、学習と最適化が可能ですが、搭載されていなければ、業務支援システム・ソフトウェアが自ら進化することはありません。

デジタルレイバーの導入事例

■ドライブレコーダーのデータ管理を自動化

ある住宅メーカーの営業社員は社用車のドライブレコーダーからサーバーに送信・蓄積されるデータを、サーバーからダウンロードし、帳票にまとめるという作業を行っていました。このルーティンワークをなくし、業務負担を減らす方法としてデジタルレイバーが導入されたのです。

結果として、これまで約1000名の営業社員が行っていた工程は1体のデジタルレイバーによって代行されることになりました。これによって削減された時間は、年間1万4000時間に相当するといわれています。

■顧客情報の登録作業を自動化

あるコンサルティング企業はwebで登録された顧客情報の管理とセミナー申込者の登録作業に膨大な時間をとられていました。大規模なセミナーともなると6000名の申し込みがあり、スタッフ30名が毎日22時頃まで残業して対応していたといいます。

このような状況を解決するためにデータ処理の一部自動化を決定。デジタルレイバーを活用することで、顧客情報の管理にかかる時間は1/3に、セミナー申込者の登録作業にかかる時間は1/10に軽減されました。結果として大規模なセミナー前であっても、残業が発生することはなくなったのです。

デジタルレイバーの導入によって働き方は変わるのか

上記事例で重要なのは、ルーティンワークや単純作業にかかっていた時間が軽減されるということだけではありません。たとえば、事例で紹介した住宅メーカーの営業社員はドライブレコーダーのデータ管理をしなくなって生まれた時間を、受注率を高めるための資料作りに使えるようになりました。

また、コンサルティング会社のスタッフはデータ入力がなくなったことで、その他の業務に余裕が生まれ、より丁寧に対応することができるようになったといいます。デジタルレイバーは人間の仕事を奪うのではなく、人間が本来行うべき業務に集中する環境を作るものなのです。

まとめ

今回の記事では、デジタルレイバーについて取り上げました。デジタルレイバーとは業務支援システム・ソフトウェアを擬人化して捉えたものであり、日々の単純作業やルーティンワークを代行してくれる存在です。

その働きによって私たちは残業のない働きやすい環境や、人間にしかできない仕事に集中する環境を得ることができます。デジタルレイバーは人間の仕事を奪うものではなく、業務効率化と質の高い働き方の実現を支援してくれる頼もしい味方なのです。

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